スタッフ
監督:J・リー・トンプソン
製作:カール・フォアマン
脚本:カール・フォアマン、ディミトリ・ティオムキン
撮影:ジョセフ・マクドナルド
音楽:クインシー・ジョーンズ
キャスト
マッケンナ / グレゴリー・ペック
コロラド / オマー・シャリフ
ティブス軍曹 / テリー・サヴァラス
インガ / カミラ・スパーヴ
サンチェス / キーナン・ウィン
ハシュ・ケ / ジュリー・ニューマー
新聞主幹 / リー・J・コッブ
アダムス / エドワード・G・ロビンソン
老イギリス人 / アンソニー・クェイル
日本公開: 1969年
製作国: アメリカ C・フォアマン・プロ作品
配給: コロンビア
あらすじとコメント
前回の「ホースメン」(1971)で騎馬民族の青年を演じたオマー・シャリフ。今回は悪漢役。派手なスケールで描く西部劇巨編。
アメリカ、南西部
1872年、とある谷に大量の黄金が眠る場所があるという伝説があった。かつては「失われたアダムス」と呼ばれていたが、現在では「マッケンナの黄金」と呼称される。それは保安官のマッケンナ(グレゴリー・ペック)のみが知る場所ゆえだ。
彼は場所が記載された地図を持つアパッチ族長に襲われ返り討ちにしたときに偶然見たが、すぐに燃やしてしまったのだ。つまりは情報は彼の頭の中のみ。黄金郷を探す、ならず者コロラド(オマー・シャリフ)のグループに付け狙われていたが、捕まっても殺されないとも知っている。
何とか追尾を交わしていたマッケンナだが、遂にコロラドの捕虜になり連れ廻されることになってしまう。
しかし黄金の話は思いの他、拡がっており、次々と彼らをめがけて人が集まってきて・・・
伝説の黄金を探す欲まみれの人間たちを描く活劇巨編。
保安官でありながらどこか胡散臭い主人公。ならず者グループに捕まっても現実には黄金など存在しないと言い張るようなタイプ。
しかし、そのグループにはかつて世話になった判事の娘も捕えられていて、何とか彼女を助けようとするから妙な話が並行して起きてくる。
何せ同グループには主人公を熱情的に愛するかつての恋人の先住民の娘もいたのだ。
なので元彼女が判事の娘を狙ったりするサイド・ラインのサスペンスも加味されてくる。
更には話を聞きつけた集団やならず者を狙う騎兵隊まで登場してきて、実にスケールが大きく拡がっていく。
確かにロケは壮大で空中撮影も多用され迫力は半端ない。
しかも途中参加の市民たちも、薹が立った脇役ばかりとはいえ、錚々たる著名俳優が大挙出演してきて驚いた。
ただし、その割には単なるゲスト出演で、あっという間に全員退場と相成るので更に驚いたが。ギャラの問題だろうかね、とすぐに頭に浮かんだが。
間違いなく制作費は空中撮影の多用やクライマックスでの迫力ある特撮など、予算過多の一途だったろうと推察可能なスケールである。
着想は「お伽噺」的であるが、登場人物には誰一人完全なる正義漢も存在せず、誰しも黄金に目が眩むのは人間の業であり、当然の成行という残酷さも描いている。
本作は「スーパー・パナビジョン方式」によって製作され、日本では『シネラマ方式』で公開された。
確かに大自然の空撮は迫力十分だし、どこぞのテーマパークの体験型アトラクション的でもある。
西部劇ではあるが「一大冒険譚」であり、後の「インディ・ジョーンズ」シリーズに影響を与えたかもと感じた。
2時間を超える大作なので、若干のばらつきや無理さを感じさせもするが、それなりに間違いなく大作と呼べるだろう。


