今回の都々逸。
花には、頓と疎いが『夏の花』というと、個人的に連想するもの。
「朝咲いて四つにしおれる朝顔さえも 露に一夜の宿を貸す」
「向日葵」のように、闊達で力強さはないものの、どこか逆に、風情を感じさせる。自身が、東京の下町で生まれ育ったからか、近場で、毎年、『市』が立つので、単純に、刷り込まれているだけなのかもしれないが。
そんなイメージの花が登場する作品。しかも、何故か、そこに『心意気』を感じた。
儚い中にも、他者に対しての鷹揚さがある。決して、声高でもないし、かといって排他的でもない。その微妙な空気感。
「花」と「水」。当り前だが、お互いに必要なものであり、依存し合う存在。
勝ち負けではないが、どこか負け惜しみの感じもしなくはない。しかし、良くぞ、こんなところに目を付けて、詠んだものだ。
この感覚が、ごく普通に存在する国であって欲しい、と願わずにはいられない。


