戦艦バウンティ – MUTINY ON THE BOUNTY(1962年)

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スタッフ
監督:ルイス・マイルストン
制作:アーロン・ローゼンバーグ
脚本:チャールス・レデラー
撮影:ロバート・サーティス
音楽:ブロニスラウ・ケイパー

キャスト
クリスチャン / マーロン・ブランド
ブライ艦長 / トレヴァ‐・ハワード
ミルズ / リチャード・ハリス
スミス / ヒュー・グリフィス
ブラウン / リチャード・ヘイドン
ヤング / ティム・シーリー
バーケット / ゴードン・ジャクソン
ビーン / チップス・ラファーティ
クィンタル / パーシー・ハーバート

日本公開: 1962年
製作国: アメリカ A・ローゼンバーグ・プロ作品
配給: MGM


あらすじとコメント

今回も南太平洋を舞台にしたドラマを選んだ。18世紀という時代背景が生きる嫌な感じの人間ドラマ。

イギリス、ポーツマス1787年、南太平洋の島々に自生するパンの木が、主食として有効活用できると知った英国政府は、植民地であるジャマイカにそれを植えて育てれば、奴隷たちの食生活が向上すると考えた。それにはタヒチに行き、苗木を採集して、ジャマイカまで運ぶことが必要であった。

その任務に就いたのが、バウンティ号である。艦長は、これが長としての初航海になるブライ(トレヴァー・ハワード)。副官には、将校は紳士たるべきという持論を持つクリスチャン(マーロン・ブランド)が任命された。他には、ヴェテラン水夫のスミス(ヒュー・グリフィス)、身勝手で反抗的なミルズ(リチャード・ハリス)など、様々なタイプの乗組員が乗り、出港した。

しかし、長い航海では、トラブルも起きる。都度、非常に厳しい対応を強いる艦長の態度に、やがて乗組員らの鬱憤は溜まって行き・・・

実話を基にした、狭い船内と南国の楽園で起きる人間模様を描く大作。

イギリスから一年をかけてタヒチまで苗木を取りに行く。途中、暴風続きで遠回りを余儀なくされたり、男だけの船内では鬱憤も溜まろうというもの。

そんな艦を率いるのは、厳格というか、かなり横暴さを感じさせる艦長。上流階級出身の副官とは、そりが合うわけがない。それでも、絶対服従を強いる艦長。

厳しい航海の末、タヒチに到着する。そこは現在でも、多くの人間が夢見るこの世の楽園である。しかも半裸に近い若い女性も多勢いる。

そんな場所で半年も滞在すれば恋にも落ちるし、人生観も変わるだろう。それが苗木を積み込むと、今度はジャマイカだ。

またもや、艦長の相変わらず強引な態度に、遂に乗組員らが反乱を起こす。そこからの展開が面白い。

艦長に付いた18名を小さなボートで降ろしてしまい、反乱側はタヒチへ戻ろうとする。そして更に、面白いことが起きていくのだ。

艦長は完全に悪役として描かれるし、トレヴァー・ハワードも憎たらしさを前面に押し出し、嫌な設定を楽しそうに演じている。一方のマーロン・ブランドは、どうしてもメソッド演技が鼻に付いた。

内容は面白いのだが、ちゃんと描くと嫌ても長尺になる。ゆえに本作は3時間を越えるのだ。

結果、さすがに、飽きてしまった。責任はヴェテラン監督であるルイス・マイルストンの凡庸な演出だと感じた。大きな帆船を製造し、タヒチ・ロケを行い、予算をかけたスケール感溢れる大作なのだが。

一応の史実でもあり、ミステリー・タッチの原作の面白さもあるので、本作以前にも、1916年と35年に映画化されている。特に35年版はチャールス・ロートンとクラーク・ゲイブルという共演で、1984年にもアンソニー・ホプキンスとメル・ギブソンでリメイクされた。

キャスティングだけを見ても、原作がどれほど人気があるかを推察できるだろう。

個人的に、本作が興味深いのは、主演のマーロン・ブランドが、ロケ地のタヒチに惚れ込み、現地人女性と結婚し、タヒチ諸島の環礁を買ったことか。

それによって、以後の彼の人生が急変速を遂げるのだから。

余談雑談 2015年4月4日
桜が散りだした。風に舞った花びらが、あちらこちらでピンクの絨毯を敷き、散り際の見事さを際立たせている。これからは、目にも眩しい新緑の季節が到来してくる。また、新年度でもあり、新たなスタートを切る方も多いのだろう。先立て、それを裏付ける現場に...