ライフ・イズ・ビューティフル – LA VITA E BELLA(1998年)

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スタッフ
監督:ロベルト・ベニーニ
製作:エルダ・フェッリ、ジャンルイジ・ブラスキ
脚本:ビンチェンツォ・チェラーミ、R・ベニーニ
撮影:トニーノ・デッリ・コーリ
音楽:ニコラ・ピオヴァーニ

キャスト
オレフィッチェ / ロベルト・ベニーニ
ドーラ / ニコレッタ・ブラスキ
ジョズエ / ジョルジョ・カンタリーニ
叔父 / ジュスティーノ・ドゥラーノ
レッシング医師 / ホルスト・ブッフホルツ
パピーニ / セルジオ・ピーニ・ブストリッチ
バルトローメオ / ピエトロ・デ・シルヴァ
校長 / ジュリアーナ・ロヨディーチェ
ロドルフォ / アメリゴ・フォンターニ

日本公開: 1999年
製作国: イタリア メランポ・チネマ作品
配給: 松竹富士 アスミック・エース


あらすじとコメント

ドイツ人俳優ホルスト・ブッフホルツ。今回もドイツ軍将校を演じた異色の作品。戦争映画ではなく、人間ドラマとしてヒットした作品。

イタリア、アレッツィオ使用してない叔父の家に居候を決め込もうとオレフィッチェ(ロベルト・ベニーニ)が、友人とやって来た。

いずれは街中で古書店を開く夢を持っていたが、先ずは食い扶持を稼ぐために、叔父に頼みホテル内のボーイとなり、客のドイツ人医師レッシング(ホルスト・ブッフホルツ)と知己を得る。

そして小学校の女教師ドーラ(ニコレッタ・ブラスキ)を見初め猛アタックを開始。しかし、彼女には役所勤務の許婚者がいた。それでも、自分こそ相手にふさわしいとばかりに様々なアプローチを繰り広げる。

やっと彼女を射止め、一児を設けるが戦争が激化し、街にドイツ軍が駐留を始めた。そしてドイツ軍は同盟国でありながらもオレフィッチェの一家に目を付けた。

なぜなら、彼はユダヤ系のイタリア人だったのだ・・・

過酷な運命を辿るユダヤ系イタリア人一家を描くドラマ。

まるでサーカスのピエロのような主人公。

イタリア人らしく陽気で飄々と生きている。意中の女性を見初め、猛然とアタック開始。

そのあたりの描写もいかにもコメディとして妙に明るい。以後に起きる内容とは、真逆の布石である。

やがて結婚し、男子を儲けて幸せな日々から一転、同盟国であるドイツが街に駐留し、そこでユダヤ人差別が始まり、やがて加速が付いて行く。

主人公は、初めからユダヤ系と示してあるので、様々な差別を受けることになっていくが、小さな息子は意味を理解出来ない。

そこで主人公は、小さな嘘をつく。そこから、息子に真実を悟られまいと様々な嘘を積み重ねていき、息子とおじさん共々強制収容所に送られることになる。

ところがそこでユダヤ系でない妻も家族を捨てられぬと行かなくて良い強制収容所に付いて行く。

当然、悲惨な収容生活が描かれる。大人たちは先行きを悲観しているが、父親として小さな息子のために嘘をつき通すことにする。

ポイント制で合計1000点取ったら戦車で帰還できると。当然、こちらはそれが嘘であり、大人たちは凄惨な対応を取られていくことは想像がつく。

それをいかに小さな息子には悟られまいと翻弄し、妻への愛の放送など散りばめ、こちらの心を鷲掴みにしてくる作劇。

素直に見ればキチンとした「お涙頂戴」映画として立派に仕上がっている。

ただし、個人的にはあざとさが目立った。この年代のイタリアの作家はジュゼッペ・トルナトーレなど、共通の「胡散臭さ」を感じる。

本作のベニーニ然り。純朴そうな小さな子供をメインにし、悲惨な事実を真逆の方式で描いていく。要は見えないバック・グランドを観客に想像させ、そこに残虐性を際立たせる。

主人公がピエロまがいのコメディ演技を通すからわかりやすく悲惨が浮かぶ。

確かに、話題作が好きな女性たちには受けが良い作品。ただし、個人的には、どうにも「ヤラしさ」ばかりが印象に残った。

余談雑談 2020年6月6日
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