今回の都々逸。
「鈴虫が浮気したのはどの秋草か みんな濡れてる朝の庭」
何やかやと秋めいている。とはいえ、今年は猛暑で虫も驚いているのか、妙に鳴きだしが遅いとか、少ないと感じる。
当然、鈴虫などは都会では聞こえず。となれば浮気のしようもないってもんか。
この都々逸なんぞ、秋の夜の心に染み入る粋な御仁てのも全滅でしょうか。
まあ、他人の色恋スキャンダルは平民の大好物だし、まして聖人君主的な立場や印象の持ち主は徹底的に叩かれる。
だからツマらなくなると言う自分も唾棄対象。恐らく一般人ながら真面目で真っ直ぐに生きて来た人も確実に増加したんだろう。
自分がしないから、価値観が違うからと排他的に攻撃できる。とはいえ、まだ少数だろうか。
数多き方が正論となり、少数派が多数派に見せるように妙な努力をする。結局、承認欲求。
まあ時代の趨勢。
きっと「濡れて迎える朝の庭」なんぞに興味もないんだろうな。
立派だ。ただし、思い起こすと自分には無理だった。


