今回の都々逸。
「猪口猪口逢う夜を一つにまとめ 徳利話がしてみたい」
一挙に季節が進むと、ふと燗酒が恋しくなる。
若い頃は、そうでもなかった酒の嗜好が変化してくる。流行もそうだろう。
ウィスキーのハイボールが流行ったのは、今日の映画の公開時期と重なるか。事実、映画のロケ場面の中でダンスフロアがある、踊れる「トリスバー」の看板が出てきた。しかし、いつの間にか、水割りやロックに取って代わり、消えた。
それが、今や若者を筆頭に『取り敢えずのビール』から、いきなり自分の好きな酒を頼むようになり、その一つがハイボールで復活だ。
やがて、若者たちも、齢を重ねると熱燗なりに興味が行くのだろうか。
否や、今や嗜好は年齢や性別に関係なく、日本酒だって追求対象で、人気が復活傾向とも聞く。
それはそれで嬉しい。でも、本当に嬉しいのは、今日の都々逸のように二人だけで寒い夜にでも「真猫(しんねこ)」で、ってこと。まあ、この言葉だって完全なる死語だよな。
そんなことより、先ずは相手探しからか。それも金の掛からぬ相手で。
まったく、シャレにならねェな。


