余談雑談 2024年6月29日

のびるとダメなモノ。

陽でもないし、寿命でもない。ま、「間」は確かによろしくない。借金返済は更にマズいか。

そこまで行かずとも、先立て探しものをしていて偶然出て来た「カセット・テープ」。良くぞ、まあ残っていたとも感動したが、何のことはないデッキ自体は廃棄済みで再生不可である。

そこで思い出したのが、カセット・テープの同じところばかりをリピートして聞き続けるとテープが伸びたこと。今の若い人には「テープが伸びる」と言っても意味わからんだろうな。

考えれば、随分とお世話になった。当初はTVでの洋画放送時の吹替を録音するのがメインだった。まだ若く、接続コードの存在を知らぬうちはテレビに直接デッキを密着させて息を潜めて録音したものだ。そんな時に家族が話しかけてきたり、電話が鳴ると一大事で心底激怒した。それが中学校時代。

これが高校、大学時代になると別ものに。ドライブを楽しむため専用に好きな曲のみをセレクトし編集した。そのためのレンタル・レコード店もあり、随分と活用させてもらった。

それこそ昭和歌謡と一括りにされるかもだが、「ニュー・ミュージック」や「シティ・ポップス」と呼ばれたジャンル内で独自の選曲をして、夕方の首都高速とか、夜中の湾岸高速とか、勝手なイメージで選曲し、女性をドライブデートに誘ったものだ。

それにテープは録音時間で価格が違った。何故か「46分」「54分」と中途半端で、なるべくロスを出したくないから音源の収録時間を秒単位で計算し、AからB面に順番変更とかした。種類だって「ノーマル」「ハイポジ」「メタル」と幾つもあったっけ。

それらをひっくるめて楽しんだ。手作り感があったが、だからこそ勝手な思い込みも発生しやすく、これで落ちない女性はいないとかモテモテだぞと確信したが、女性と二人だけでドライブなど出来ずに結局、男友だちだけで『反省会』と称してドライブに行き、最高の選曲だと瑕を舐め合ったものだ。

あくまで東京ローカルなので失礼するが、湾岸道路が現行のように継がる前は「亀戸」から「浦安」までの部分開通があり多用した。今でいう、浦安なのに『東京』の冠が付く一大ユダヤ系リゾートの場所あたり。

その路線が延伸したり新規乗降口ができたりとTOKYOの変化を楽しんだ。「13号埋立地」や「フェリー埠頭」など、絶好のデート・スポットは幾つも開拓したが、結局、良い思い出がないのが何だかな。そもそもそんな名称の場所があったのを知っているのは何歳以上なのかね。

そんな風景の思い出と自選したカセットはセットで思い出になっている。しかし、あくまで自己満足なことも多い。自分の価値観が世界最高で全員が同意すると思っていたことが恐ろしい。それが一歩間違ったらストーカー体質とか、自分を理解しない先方が悪いから排除対象とか思っていたかもしれない。

カセットだって同じ曲のみをリピートし続けると伸びてしまい、カセット全部が廃棄対象。それにテープは呼称は「個」ではなく「巻」だったっけ。

妄想の暴走が実暴走になると、それこそ、一巻の終わりとか。我ながらくだらないな。

まあ、少しは涼しくなったと言うことで。

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