試写で「イタリア的、恋愛マニュアル」を見た。
不器用な若者から、倦怠期の夫婦など20~50代の男女が織り成す、愛と結婚にまつわる四話のオムニバス劇。恋愛の達人と思われがちなラテンのイタリア人も我々と同じく、くだらない悩みに一喜一憂する様をコメディ・タッチで綴って行く。
どの話も「あり」だなと思わせ、シニカルだが微笑ましく作ってある。毎話の主役が同一場面内で関わりを持ち、バトンタッチしていく展開もありがちとはいえ好感が持てるし、口にする言葉と心の真実の言葉がまったく違うなど、初期のウッディ・アレン的作劇も微笑ましい。また、毎話別な犬が登場し、微妙にストーリィに関係するのも笑える。
個人的にイタリアが大好きなので、自分の友人の誰に似てるなとか、こんなイタリア人いるなとか、どうしても色眼鏡で見てしまったが、今のところ今年見た新作の中でベスト・ワン。
ハリウッド製のラブコメとは違う、いかにも単館系が似合う素敵な作品で、東京では来週から公開される。


