黄金週間も終りだ。
今年も、去年同様、友人の御招待で有楽町で催された「イタリア映画祭」に行って来た。
見たのは5本。全体の印象として、新人監督作品は、気負い過ぎ。券の売れ具合上位の作品は見逃したが、そんな中で、割と印象に残った作品を2本。
「気楽な人生」(2010)アフリカ僻地医療団に従事する医師の元に、親友が派遣されて来るが、彼には医師法違反の裏金問題があり、その事実を知った、その妻も追って来るが、元々いた医師とも関係があって、というサスペンスをメインに、異文化に戸惑う文明人たちのエゴを描く作品で、オチも中々。
「何もかも音楽のせい」(2011)これが5本見た中でベスト。イタリア北西部の田舎町を舞台に小学校からの親友である中年男二名の、方や、いかにもイタリア色男らしい色恋と、不器用だが誠実さが、逆に相手に重さを感じさせる対照的な人生模様を「合唱団」というグループ内で見せて行く。アメリカ映画では絶対に描けない中年男の『幼さとダメっぷり』を描いて見事。
毎年、この時期に開催されている10年以上も続く名物映画祭であるが、選者の個性が徐々に偏っていることと、それに影響されて来ている観客たちの独特な雰囲気が、どうにも個人的に、年々相容れなくなってきているとも感じた。しかも興行的に考えて、劇場公開される数少ない作品も個人的嗜好との差を感じる。
まあ、その偏った感性が、自分の特性だとも開き直るか。


