先週末、東京は外出自粛令。その上、雪模様だった。自室窓から見る眼下の公園は桜と雪のコントラストが綺麗で妙に印象深かった。
日々刻々と扇動報道ばかりになっているが、真面目に自宅待機している人々には、どのTVやネットニュースを見ても暗さ一色で、息が詰まる、というか逆に追い詰められて暴発しないか不安。
それでも平日は、買い出しと食事には平気で出歩く自分。人の往来が極端に少ない東京下町は、すれ違う人間の距離感が保たれ、心地良ささへ感じる。以前とは違う解放感。
すると不意にこんなに所に桜の木があったと感心しきりでもあった。
大概は学校か神社、小さな公園。特に、学校は子供たちの姿が一切見えないので、独占だ。2メートル周囲に人はいないし、立ち止まって眺めてみる。
のどかな日常だが、一方で買い出しの途中、小学校の同級で飲食店を営む奴に出会った。絶望的な青色吐息であった。それでも営業を続けると。
それで生きている人間は大変。だが、関係ない自分は、この寂寥感に包まれた地元こそ、安心して歩ける満足感を得る。そんなことを平気で言うから、周囲から嫌われるのだが。
そうしたら今度は都知事から夜の接客業への自粛要請が出た。成程、とも思うが禁煙条例が腰砕けとなる飲食業界への嫌がらせも加味してるよね。
有名コメディアンの死去も止めていたとはいえ、喫煙が死期を早めると便乗説法が跋扈してるし。
本来、昔の電話ボックス的なモノを室内に設置して、そこで喫煙可能と、まるで動物園の見世物状態でどうだと。
それが『煙草出張販売所』としてなら灰皿を置いて喫煙可能。つまり、タバコ屋から仕入れ、一円の儲けもないが、そこで代行販売形式ならオッケー。昔のスナック・スタイルね。
何だ、早く言えよ。そうしたらタバコ屋を廃業などしなかったのに。まあ、「卸業経営者」とかいいながら、煙草を配達しに数倍の金を使って、営業活動と新規開拓ハシゴ酒てなことになってただろうけど。
しかし、この夜の自粛は、キャバクラとかの新興勢力でなく、一度は経験してみたかった「花街」や、かつて大散財した「銀座」も終焉を迎えかねないな。
想像だが、恐らく昭和33年の赤線最後の日も、スケベ心をもった男たちの心持ちは同じだったのかも。
昭和32年4月1日施行。時期まで似てやがる。


