スタッフ
監督:ハワード・ホークス
製作:ハワード・ホークス
脚本:リー・ブラケット
撮影:ラッセル・ハーラン
音楽:ヘンリー・マンシーニ
キャスト
マーサー / ジョン・ウェイン
ミューラー / ハーディ・クリューガー
アンナ・マリア / エルザ・マルティネッリ
ポケッツ / レッド・バトンズ
モーリー / ジェラール・ブラン
リトルウルフ / ブルース・キャボット
ブランディ / ミシェル・ジラルドン
ルイス / ヴェレンティン・デ・ヴァルガス
サンダーソン / エデュアルド・フランツ
日本公開: 1962年
製作国: アメリカ パラマウント作品
配給: パラマウント
あらすじとコメント
「オーシャンと11人の仲間」(1960)は仲間内でワイワイガヤガヤと矢鱈と楽しそうな犯罪映画だった。今回も『素晴らしい仲間たち』を描く作品。名匠ハワード・ホークスの素晴らしさが前面に出た娯楽ドラマの傑作。
東アフリカ、タンガニーカ
『モーメッラ野獣ファーム』は世界中の動物園から捕獲注文が入る会社。社長亡き後、アメリカ人のマーサー(ジョン・ウェイン)がリーダーとなり、元オート・レーサーのドイツ人ミューラー(ハーディ・クリューガー)、元タクシー運転手で陽気な発明家ポケッツ(レッド・バトンズ)、先住民系リトルウルフ(ブルース・キャボット)らが仲良く働いている。
ところがサイの捕獲に失敗し大怪我をしたリトルウルフが休場。そこに売り込みに来たのが金持ちボンボンのフランス人モーリー(ジェラール・ブラン)。仲間らは面白くないが人手は必要。
すると今度は銃を一切使用しない捕獲方法の撮影がしたいとアンナ・マリア(エルザ・マルティネッリ)もやって来て・・・
何ともに愉快で豪快なサバンナでの猛獣捕獲を描く快作。
サイやキリン、シマウマ、サルなどを捕獲し輸出するグループ。国際色豊かで、実に愉快な仲間たち。
元社長の娘もいて羨ましい程の奴らだ。そこにボンボンと女性カメラマンが入って来るから、些か厄介になる。とはいっても、そこは人間同士だ。本能で動き回る野獣たちとは別。
その対比が面白く、逆に人間同士の方が面倒臭い生き物として描く。そこにこそハワード・ホークス監督の『憎たらしくも憎めない仲間たち』という人間賛歌が浮かぶのだから面白い。
一方の動物たちも種類によって全く別な動きをするし、それを乾いた大平原をバックに実に鷹揚なリズムでスケール感たっぷりに綴っていく。
一部スタントマンもいるが、ほぼ本物の俳優たちが捕獲シーンに臨んでいるのも嬉しくなるし、キャストも実に個性的で素晴らしい。
主役のジョン・ウェインを筆頭にホークス監督の真意を汲み、それこそ共助の演技合戦を披露している。女性にしても、いかにも「添え物」でなく、ある意味、ジェンダーレス的に描いているのも好感が持てる。
特に終盤での街の中を小象が駆け回るシーンは人間同士をくっつけるキューピット役で何とも微笑ましく、その時に流れるヘンリー・マンシーニの音楽は日本でヒットした。
それなりも猛獣も登場するが、よくもまあ人間に怪我をさせることもなく調教したと驚く。
CGと違い、すべてがホンモノで人間と動物が共演し、結果、双方が仲間内という何とも平和的な展開がお見事。
ハードボイルドから 西部劇、コメディと実に幅広い作品を輩出し、それがどれも肩肘張っていない作風のホークス監督の良いところが前面に出た実にハートフルで得難い感動をも与えてくれる人間と動物賛歌を感じさせる大作。



