余談雑談 2015年12月12日

地元の路地にある、北イタリアに特化した、立ち飲みワイン・バー。オープン・エアーといえば、聞こえは良いが、まるで駅のホームの売店の態で、冬はパリのカフェよろしく透明ビニールシートで囲うスタイル。

4メートル私道に面しているので車は通らないが、店前は他店のエアコン室外機が数基ある。つまり夏は暑く、冬は底冷えがする店。

だが、そこでしか飲めないイタリア・ワインが数種あり、価格もかなり安い。まさに良心的な店なのだが、場所柄、どうにも客筋がいけない。

近隣も立飲みの格安店ばかり。良くぞ、この場所に出店したと思うが、それでも6年も続いている。常連の年齢層は高めの男性陣ばかり。しかも、下町だから格好付けるなとワガママし放題。それこそが下町スタイルだと。

狭い店なので、ヒヨコ豆を使ったスナックなど、つまみの種類は僅か。だからか、他店から焼き鳥は出前させるは、ワインは苦手と、やはり他店から酎ハイを持ち込む。お洒落な店なので意識高めの女性客が来店すると、隣の店からグラス片手にナンパに来る始末。フードコートか何かと思っているのか。

自分はイタリアが大好きで、ある程度は知っているつもりなので、店そのもののスタイルは瞠目に値すると思っている。まさに、ここは『イタリア』と感じるし、有名イタリアンのシェフや、支配人クラスも時折やって来る店。

しかし、常連の殆どは、そんなことはお構いなしで、自分らの世界で飲んでいる。日本人の悪い癖で、小さな世界での仲間意識を持ちつつ、自分らのグループに囲い込もうとする。単純に寂しいだけなのに、大義名分をくっ付けて自分の正当性のみを主張する。

自分は、苦手というか、大嫌いな人種。一切、そのグループには属さないと決め、完全無視を決め込んでいる大人げなさ。それでも40歳過ぎのマスターは、分け隔てなく接してくれている。

そこのマスターは、以前から体調が芳しくなく、今年の2月も一ヶ月休養した。座右の銘が『ケ・セラ・セラ』な自分からすると、信じ難い無理をしながら営業を続けていると思っていたが、先立て、突然メールが来て、治療に専念するため長期休業に入ると。

最近は旅行資金確保のため、あまり顔を出さずに知らなかったが、家との往復には杖が必要なほど悪化してた模様。

3月以降、体調を考えて営業時間も短縮したようだが、結局、常連らが元の木阿弥に戻させたようだ。本当に好きな店なら、長く続けてもらうために、それなりの気配りが出来なかったのかとも思うが、そのワガママを許したのは店側だ。

個人的に好きな店の雰囲気は、店側と客側の双方で作り上げるものと思っている。適度な緊張感が心地良い空間を醸す。

だが、アルコールを売っていれば、気が大きくなったり、酔うために来店する人間も多い。自分で稼いだ金を好き勝手に使うのは自由だが、そこに美学を感じられない。

現状、常連らは他で飲んでいるだけに違いない。また、再開店しても同じ飲み方をするのだろうな。体調状況を尋いたら、恐らく復帰は早くても櫻の時期だろうか。

それまでに他店を気に入り、再開店時は一から常連が付き直さなないかな。できれば、独り飲みの女性ばかりで。

おっと、それじゃ、自分も発想は同じか。

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