余談雑談 2012年7月7日

先週土曜は「レバ刺」終了日。それにしても、あの狂走曲は凄さまじかった。

冷やかしで行きつけの店を覗いたら、レバ刺どころか、ほぼ完売状態で、満席。店長は疲れ果て、世の中にこんなにもレバ刺ファンがいるとは思わなかったと力なく笑っていた。

明けて今週。さて、どうなったのかという興味があり、もう一軒の行きつけへ行こうと決めた。7月に入っても、梅雨らしくない天気が続く東京。ならばと、徒歩で向かっていた途中、何と、道端で、両替時に銀行でくれる50枚一巻の50円玉が落ちていた。

実に、久方ぶりに現金を拾った。さて、どうしたものか。邪な気持ちが走ったが、通りを挟んだ向かいに交番である。更に、少し躊躇ったが、結局、届けた。警官は、落とし主が出なければ、3カ月後こちらのものになると。

ヘンなところで『運』を使わなかったと信じ、店に到着。すると店内はガラガラ。「嵐の後の何とやら」である。

店の人は、やはり、先週は凄さまじいものがあり、余りの混乱ぶりに、今週は休もうかと思ったと笑っていたが、実に、暫く振りに、地元の職工らしき客ばかりで、昔の状態に戻っていた。

この雰囲気が堪らなく好きだった。陽が落ちる前の、どこか寂しげな光が店内に射し込み、それぞれの客が、独特の距離感を醸しつつ、壁の上のテレビを眺めながら、飲んでいる。

まさしく「昭和40年代」の空気感。「レバ刺」はなくなったが、大好きな空間が再来した。

さっきの「拾得物」のご褒美か。でも、人気の名店でもある。いつまた、行列のできる店になるやもしれぬ。

色々と逡巡しながら、結局、行き着いたのは、三ヶ月間、50円玉の落とし主が現れないないこと。

やっぱり、「不労所得」になるのか。それとも「取らぬタヌキの何とやら」か。

メルマガ詳細