日暮れが日増しに早くなる。空気が澄み、夕焼けが綺麗な時期でもある。だが、現在ではネオンなどが眩しく、都会では風情はない。
で、今回の都々逸。
「たったひとつの命の灯り 暮れりゃあなたがつけに来る」
昔は『灯り』といえども、大して明るくはなかっただろう。しかし、そこには風情があった。
人ひとりの心がポッと明るくなる程度。人の中には、それだけで幸せを感じていたのかもしれない。特に『日陰者』の身は。
人肌も恋しい時期。その夜、感じるのは切ないほどの暖かさなのだろうか。それとも、身を切るような孤独の再確認なのであろうか。
遅くなる夜明けは、半年もしないうちに、また、早くなる。だが、人生はそう上手くも行くまい。


