今回の都々逸。
「夢に見るよじゃ惚れようが薄い 真に惚れたら眠られぬ」
思い込みの激しいタイプのようですな。でもですね、この手の相手に好かれたら恐怖じゃないのかと感じますが。勝手に燃え上がり、最後は一緒に死んでくれと追い詰められるとか。まあ昔と違い、それをするのは今や男が多いかもで、結局自分の方は死にきれないとか。
それはさて置き、この都々逸を聞くと前に扱った「来なきゃ来ないでつくあきらめも なまじこのごろ夢で来る」を連想する。尤も、それじゃ生ぬるいからと今回のは喧嘩でも売ってるのかとも思うのだが。
中には寝られぬほど人から好かれてみたいと思う人も、それなりにいるんだろう。こちら自身も同じタイプだからと。面白いのは、現実ではその方向性と二−ズが絶対に合致しないってこと。自分が好きだから、先方も好意を抱くと「類は友を呼ぶ」と反論するのも、実は勝手な自分サイドの思い込みでしょうが。
自分基準ですべてを推し量り、結果、悪いのは先方と決定付け、可愛さ余って憎さ百倍と相成る。どの道、夢で見ようが眠れなかろうが、結局同じストーカー気質。
やはり怖いが、こちらがどう考えても自分なんぞ寝れぬほど思われるタイプじゃないし、直接知る女性たちからは、当たり前でしょ何を自惚れてるのよと、お叱りを受けるのは必至だな。
重い相手も嫌だしとか、面倒なタイプは嫌いとか言ってみたところで、所詮は妄想。歳を重ねたらそれも納得である。ま、この「妄想」も「夢」とは違うけどね。
それに何よりも今年の夏は、誰にも真に惚れもしなかったが眠れなかった夜がしんどいほど長かった。これに関しては同意してくれる人も多いだろうか。尋常ならざる暑さだったからである。
このところ、誰も夢に出ないほど熟睡できる夜が訪れ、至福の喜びを感じている。というよりも、体が嫌でも暑さに慣れようとした結果、平年通りの最低気温に震えるほど。
喉元過ぎれば熱さ忘れるとも言ったが、今年は3ヶ月も真夏日が続き喉元さえ通り過ぎてくれなかった。
まあ、でも季節は移ろったな。


